海上牧雲記 ネタバレと感想 第36話 魅族の力
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中国歴史ファンタジー、【海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎】の36話は「魅族の力」です。昨日は落ち着いて書く時間が取れなかったので、遅くなってしまいました。以下ネタバレのあらすじです
。
寒は笙が酒を飲もうとするのを止めました。やはり寒はこのような卑劣な陰謀に加担するのは意にそぐわなかったのです
。
その様子を、今か今かと見つめていた欒も、それほど落胆の色は見せませんでしたね。あの小っこい目がそう思わせるのか、そんなに悪い人間ではないような気がしてなりません。
勤は苓鶴清に命じて、太子=笙の結納の品を披露します。苓鶴清は「紫金如意」という、端朝が建国した際に瀚州より産出したという古代玉で作られた品を差し出しました。古代玉はその1点しかなかったそうです。
そこへ、あでやかな礼服をまとった蘇語凝が姿を現しました。いや~着る人が違うとこうも素敵に見えるものなのですね~
。
女々しい陸は、笙と蘇語凝が並んだとすぐに盃を差し出しました。勤が止めても聞かず、蘇語凝を幸せにできるか、と笙に尋ねます。
笙が、望んだ婚儀ではないのは分かっているだろうとばかりに相手にしなかったので、さすがに気の毒になった蘇語凝がこれを飲み干しました。
一方の笙は、紫金如意をけなして婚約の時期を引き延ばそうとします。この名前がまた皮肉ですよね~「如意(意のままになる)」とは。
そして笙は、満を持して、盃を飲み干しました。案の定、秘術が効き始めます
。いや~笙の手がルックスからは想像できないほどプクプクしているのが気になってしょうがなかったのはおばさんだけでございますよね
。
笙は、寒にもらった木刀を取り出し、かつて陸が読んだという詩に合わせて剣舞を舞い始めました。
そこで笙は、この婚約の儀がいかに茶番か、祝いの席の場でありながら、どれほどの人間が心から祝福しているかと揶揄します。そもそも当人同士が望んでいない結婚なのです。
銀容を刺すよう命じた兄をいまだに恨んでいる父、太子の座を奪われて笙を恨んでいる兄たち、母を殺した皇后が銀容として生きている。
身内同士殺し合い、茶番だと知る者も舞台を降りず、脇であざ笑うものが出番を待つ。
廊下では虞心忌が笙を殺す機会を伺っています。さすがの勤も笙を咎めざるを得ず、笙を連れ出すよう命じました。
笙が木刀を振り回して暴れだすと、欒はここぞとばかりに「妖術を使うぞ!」とわめき散らします。
陸は、笙を助けようと叫んでいる蘇語凝を外に連れ出そうとしました。我々に笙は救えない!
蘇語凝が陸に、笙は魔物ではないと食い下がったところで、本物の魔物が現れました。盼兮です。盼兮の衣装がまた、穏やかな時は白、好戦的な時は黒、と象徴的です
。
盼兮は笙に乗り移り、虞心忌を始めとする兵士たちを次々と倒していきました。
己の出番を悟った苓鶴清が、腕に撒いていた包帯を解きます。どうやら呪文を彫ってきたようですね
。
苓鶴清が秘術で呼び寄せた「影」にはさすがの盼兮も叶わず、やられそうになったところを、笙が連れて逃げ出しました。その影には名前はなく、皆から「あの人」と呼ばれているそうです。
その「あの人」は盼兮を捕らえて観星閣に監禁し、笙は昏睡状態に陥りました。
欒と明儀は、最初は姿を隠していた盼兮が苓鶴清の秘術によって姿を現したのを理由に「魅族」の撲滅を図ろうとします。明儀は、盼兮を見る勤の目が恐怖に震えていたとしたり顔で語りました
。
朝廷でも早速、盼兮を殺せという声が挙がります。かつて勤の傍らに銀容がいたように、今度は笙の側に盼兮がいる~まさにデジャヴュです。
苓鶴清は、盼兮の秘術は銀容の比ではなく危険だとも報告しました。
勤は、盼兮が笙を守るならよいではないかと反論しますが、重臣たちは皆一様に、盼兮を殺すか、笙を廃位するかどちらかを選べと迫ります。
まったくね~あんな宴など開かなければ、こんなことにはならなかったものを。
一方では傷心の寒江を槊が慰めました。好きな女子を守る術は他にもある。蘇語凝は牧雲だ。牧雲を守るのが穆如の務めだ。
寒江はひれ伏して頷きながら泣いていました。
引き続いて37話をまとめまする。
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